子どもとの関係づくり

スモールステップのすすめ 子どもの「できた!」を増やそう

こんにちは。沖縄県宜野湾市にある、登校に不安を抱える子ども達の昼間の居場所
space*bloom*(スペースブルーム)です。

スモールステップという言葉をこ存ですか?一度は聞いたことがあるという方もたくさんいらっしゃると思います。
今回はそのスモールステップを使って子どもの「できた!」という達成感を増やそうというお話しです。

スモールステップってなに?

スモールステップとは目標を細かく分けて簡単んな内容から少しずつ達成していくことです。
大きな目標を設定する際、目標が大きすぎるとむずkしいと感じて挫折してしまったりする可能性があります。そこで目標達成までの過程を短く区切って小さな目標とすることで最終目標に近づけるというイメージでしょうか。
そう考えると大谷翔平選手のマンダラチャートもスモールステップですよね。

スモールステップのメリットは?

スモールステップは目標を達成することや課題への取り組みやすさもありますが、支援する方にもメリットがあります。ここでは大きく3つに分けてご紹介します。

モチベーションを維持しやすく達成感を得やすい

子どもにとって難しくて大きな目標を与えると、途中でつまづいてしまった時にモチベーションが下がり、苦手意識を植え付けてしまったり、手を抜いたり、途中で諦めてしまったりしやすいです。
しかし、大きな目標に対する小さな目標をたくさん分けてあげることで課題の難易度が下がり、取り組みやしくなります。
子ども達にとってはゲーム感覚で楽しみながらステップを踏むことができます。
小さな目標を達成するごとに小さなご褒美などがあれば、達成感を得ながらモチベーションを維持することができるでしょう。
細かく「できた!」を実感することで、認められる回数も増え、自信が持てたり、自己肯定感を高めたりすることができます。
目標が多ければ多いほど達成感も成功体験も増えますね!

問題や課題に気づきやすい

スモールステップは目標を細分化するので、「どこの部分でどこができていて、どこができていないのか」を明確にすることができます。
子どもの苦手分野や得意分野を把握することができるので、得意分野はさらに伸ばし、苦手分野を克服する第一歩にもなります。

支援がしやすくなる

上記の「問題や課題に気づきやすい」と重なりますが、支援者にとっても子どもの問題や課題に気づくことは支援する際にポイントを教えやすくなります。
苦手だったことに一緒に挑戦したり見守ったりすることで、支援者自身の「自信」や達成感を味わうことができるのではないでしょうか。

スモールステップのポイント

スモールステップを導入する際のポイントを具体的にご紹介します。
大事なのは大人だけが考えるのではなく、できそうな目標を子どもと一緒に考えることです。

例として、「宿題をする」を挙げてみましょう。

最終目標を決め子どものレベルに合わせて細分化する

まずは最終目標を決めます。そして子どものレベルに合わせた小さな目標へ細分化します。その際の目標はシンプルでわかりやすいものがいいですね。

最終目標
「宿題をする」

スモールステップの目標
「学校から帰ってきたらランドセルの中身を机に出す」
「連絡帳で宿題の確認」
「宿題のページを開く」
「とりあえず1問」

こんな感じでしょうか。宿題をするという大きな目標だけでは、宿題を終わらせないと認められません。
ですが、このように細分化すると、認められる回数がこれだけ増えるのです。

達成感を感じてもらう

上記のように小さな目標ができたら、いざ実践です。一気にステップを踏むのではなく、一歩一歩です。
例えば1日目は「学校から帰ってきたらランドセルの中身を出す」です。
これさえできれば、「お!中身出せたね。今日の目標達成だね!」と認めてあげてください。二番目の「連絡帳で宿題を確認する」ができそうなら進めてもいいと思いますが、強要は禁物です。
二日目にお預けでもいいのです。
このように子どものペースに合わせながら一つずつ目標を達成してみてください。
大事なのはその都度認めてあげる声かけです。
「中身出せたね!」
「確認できたね!」
「宿題のページひらけたね!」
「1問頑張ったね」
など認める声かけをしてあげて、達成感を感じさせてください。

褒美を与える

小さな目標を達成するごとにご褒美を用意するのも素敵です。
この場合のご褒美はおもちゃやお菓子などではなく、スキンシップや認める言葉がけでいいのです。
「中身出せたね!」と言いながらハグしたり、頭を撫でてあげたり。
そんな小さなことでいいのです。

スモールステップの注意点

スモールステップを実践している時の注意点です。子どもが目標を達成しようとしているモチベーションを保つために、達成感を得るために大人も心がけていきたい注意点です。

否定的な声かけをしない

目標を達成しようとしている時、「こんなこともできないの?」とか、「これくらいやってよ」などと責めたりしないでください。捨てゼリフも禁止です。
そのことで子どもがやる気を失い、「もうやらない」なんてことになったら子どもも大人も今までの努力が水の泡です。
できない時は無理せず、子どものペースに合わせてみたり、改めて目標を細分化してみるのもいいかもしれません。

強要しない

スモールステップのいいところはモチベーションの維持のしやすさもありますが、タイミングによってはどうしてもやる気の出ない時や調子の悪時もあります。
そんな時は強要せず、休んでもいいのです。
子どもの負担にならない程度の声かけだけでもOKです。

まとめ

大人にとっては簡単なことでも子供にとっては難しいことはたくさんあります。子どものペースを意識してその子に合った目標を細分化して着実に大きな目標へと近づけるといいのではないでしょうか。

スモールステップは

  • 目標への道筋の見通しが立つ
  • モチベーションが高まり、維持しやすい
  • 課題や問題点が見えてくる
  • 目標を立てるときは子どもが簡単に達成できることをシンプルに一緒に立てる
  • 達成するごとにしっかりと認めてあげる
  • 強要しない
  • 否定しない

スモールステップで目標を考えることは決して難しくありません。
大人も子どももゲーム感覚で楽しめる方法です。
支援する大人にとってもたくさんの発見があるはずです。
ぜひ楽しみながら試してみてくださいね!

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